おはようございます!
テマヒマ平岡です!
SEKAI HOTELってご存知ですか?
シャッター街になった商店街を丸ごとホテルにするという発想で話題になっているホテルです。
店じまいをしている店舗を宿泊部屋にして、食事や入浴などは商店街にあるお店を利用してもらうという形式です。
宿泊者は非日常を味わえ、商店街のお店はお客さんが来る、今ある資産を活用したビジネスモデルです。
宿泊者は商店街でいろいろなサービスを受けられます。パスを首から下げているので、商店街の人たちも積極的にコミュニケーションがとりやすくなっています。
街ぐるみの民泊のような感じです。
発想自体も面白いと思うものの、実現させている運営の努力が本当にすごいと思います。
商店街の人たちは昔からそこで商売をしている人が多く、新しいことへの取り組みには後ろ向きな人も多い印象です。
勝手にやるのはまだしも、協力するのは気が引けると感じる人も多いと思います。
新参者がやってきて、この場所を荒らすのではないか?と不信がられるのも理解はできます。
でも、商店街の掃除をしたり、積極的に商店で買い物をしたり、自分たちの気持ちを行動に移してきたことで徐々に仲間が増え、今では海外の観光客もたくさん宿泊する人気ホテルになっているようです。
この事例にはマーケティングの大事な部分が詰まっています。
まず、マーケティングが価値の交換をしやすくする活動であるということです。
普段はわかりやすいので「売れる仕組みづくり」という表現を使っていますが、ここから抽象度を上げると、一方が提供する価値ともう一方が提供する価値を交換しやすくする仕組みづくりがマーケティングだと言えます。
なので物の売り買いだけではなく、採用の文脈にも恋愛の文脈にもマーケティングは活用できます。
ビジネスで考える時、価値あるものを作ろうという出発点に立ちがちですが、それが価値あるものかどうか、それをお金を払って手に入れたいものだと感じるかどうかは、物自体が決めるものではありません。
シャッター商店街という、一見価値のない場所に、ただ宿泊できる場所を作っても、そこに泊まる理由はありません。
でも、ホテルが提供する機能を、商店街にある別の場所で賄うという仕組みが、新しいビジネスモデルを作りました。
こういうビジネスモデルを思いつくこと自体は、多くの人ができます。
ですが、実行する人はわずかで、かつ実現できる人はさらにわずかになります。
マーケティングでより重要なのは、計画を実現させるための実行です。
商店街の人たちの心を動かすための活動を行い、相手から認められ、信用され、やっとこちらの話を聞いてもらえる土壌ができます。
そこから本題を進めた、このプロセス自体がマーケティングにとってめちゃめちゃ重要です。
多くの企業が「いいもの作ったから買って」というアプローチばかりしてます。
まずは、その話を聞くに値する相手だと、見込み客から感じてもらえなければ、どれだけ良い商品も提案も聞いてもらえません。
その状況でどれだけ積極的にアピールしても、押し売りにしかならないですよね。
良い事例が出た時、企画や発想が持て囃されますが、そんなものより、それを実現させた実行の方が100倍すごいんです。成功事例を参考にするなら、実現のプロセスを見るようにしてください。
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